社科研セミナーは、「社会と科学」をめぐる対話の場です。
第3回は、ゲストスピーカーに清水 颯 氏を迎え、AIと社会について議論を行います。
日時 2026年9月11日(金)15:30-17:00
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Guest speaker: 清水 颯 氏(北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター[CHAIN]特任助教)
[AIとの親密な関係をめぐる倫理学]
生成AIやAIコンパニオンの発展により、AIは単なる道具ではなく、相談相手、友人、恋人、ケアの担い手のような存在として現れつつある。本講演では、AIとの親密な関係がどのように形成されるのか、そしてそれは人間にとって望ましいものなのか、それとも危険なものなのかを、AI倫理の観点から検討する。
しかし、こうした関係が投げかけるのは、AIが人間にもたらす利益や危険をめぐる問いだけではない。
AIが人格をもつ他者であるかのように現れるとき、私たちはAIに対して、どのような倫理的態度をとるべきなのだろうか。重要なのは、AIが人格であるかという存在論的な問いに答えることだけでなく、人格ではないかもしれないAIとの関係においても、なぜ私たちの振る舞いが倫理的に問題となるのかを考えることである。
そこで、AIの内的性質や道徳的地位だけでなく、AIがどのような文脈で他者として現れ、人間の実践をいかに方向づけるのかに注目する関係論的アプローチから、この問題に迫る。

