ユニット長
関根 久雄
私たちは、根源的テーマとして「Beyond the SDGs:持続性とウェルビーイングの実現による未来社会の構想」を掲げ、文理融合的な視点から、SDGsの先にある持続可能な社会のあり方を大胆に構想します。現在は「健康」「環境」「AIと社会」を主要な柱とし、国内外の研究者との共同研究を展開しながら、将来的にはそれらを統合した未来社会像の提示を目指しています。
SDGsは、国際社会が地球規模の課題を共有するための重要な枠組みであり、共通言語の普及やESG経営の促進という点で一定の成果を上げました。しかし国連報告によれば、169のターゲットのうち達成軌道に乗っているのは17%にとどまり、数値目標の達成に重点が置かれすぎることで、地域ごとの歴史・文化・価値観が十分に反映されにくいという限界も明らかになっています。
Beyond the SDGsとは、こうした成果と限界を踏まえ、持続可能性を「目標達成」の問題としてだけでなく、人間と自然、人間どうし、現在世代と未来世代の関係をどう再構築するかという根本的な問いとして捉え直す立場です。経済成長を前提とした発展観にとどまらず、共生・ケア・ウェルビーイング・地域の自律性・多様な知の尊重、さらには脱人間中心主義的な発想も重要になります。2024年の国連未来サミット「Pact for the Future」を起点に、2027年のSDGサミットに向けて国際的な議論が本格化する今、次の社会像を構想する拠点としてこのテーマを掲げています。
ユニット長
関根 久雄
プロジェクト
プロジェクトリーダー岡本 翔平
健康とウェルビーイングに関する学際的・国際的研究プロジェクト
健康やウェルビーイングは、教育、労働、ジェンダーの平等、格差の解消や貧困撲滅といった、さまざまな側面と密接に関連し、社会や経済の持続可能な発展には必要不可欠です。本プロジェクトでは、健康やウェルビーイングを左右する健康・社会政策の改善を目指すべく、国内外の研究者や政策担当者と連携し、エビデンスに基づく政策形成に貢献します。
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プロジェクト
プロジェクトリーダーHuynh Thi Mai Lam
自然を活用した気候レジリエントなインフラ研究プロジェクト
気候変動により、都市や沿岸地域では、洪水、高潮、海岸侵食、海面上昇、都市の高温化などのリスクが高まっています。本プロジェクトでは、日本、シンガポール、ベトナム、フィリピン、インドネシア、中国など、アジア太平洋地域の都市・沿岸域を対象に、自然をインフラの一部として活用する「自然を活用した解決策(Nature-based Solutions:NbS)」を研究し、気候レジリエントで公平かつ持続可能なインフラの実現を目指します。
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セミナーシリーズ
AIと社会
AIが急速に社会へ浸透するなか、その影響は技術の領域にとどまらず、教育、労働、倫理、格差、ガバナンス、ウェルビーイングなど、私たちの暮らしや社会のあり方そのものに広がっています。本セミナーシリーズでは、さまざまな分野の研究者との対話を通じて、AIと社会の関係を多面的に捉え、AIの進展が、人間の営みや社会、そして科学そのものをどのように変えていくのかを考察します。
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